「パソコン教室ISA」ライターチームです。
リスキリングは、従業員に新しいスキルや知識を習得させるための重要な取り組みです。助成金を活用することで、リスキリングにかかる費用の一部を支援してもらえます。
この記事では、DXリスキリング助成金の定義や申請方法、他の補助制度との違いについて解説します。助成金を検討する際の参考にしてください。
DXリスキリング助成金とは?
DXリスキリング助成金の概要とリスキリングの定義、注目される理由について解説します。
東京都の中小企業向けの補助金制度
DXリスキリング助成金は、公益財団法人東京しごと財団が実施している支援制度です。都内の中小企業が従業員にDX研修を実施する際、委託研修やeラーニングにかかる費用の一部を助成します。
DX研修の費用負担を軽減し、DX人材の育成を支援することが目的です。中小企業でもDXの取り組みが進めやすくなり、デジタルスキルの向上や企業の発展が期待されます。
リスキリングの定義
リスキリングは、技術革新や環境変化に対応するために、新たな業務に必要な知識やスキルを習得することです。従来のスキルが通用しなくなったり、最新の技術が求められたりした場合に、個人の能力を再構築して変化に対応します。
テクノロジーや社会構造の変化により、リスキリングはキャリアを維持し、成長するために欠かせない要素となっています。
リスキリングが注目される理由
リスキリングが注目される理由は、急速なビジネス環境の変化や技術革新に対応するためです。企業は新しいビジネスモデルやデジタル技術に適応する必要があり、従業員が新たなスキルを習得することで、競争力を維持できます。
また、非連続なイノベーションへの対応や、特定スキルを持つ人材不足を解消するためにも、リスキリングは重要です。これにより、企業は成長を支えるための内部リソースを最大限に活用できます。
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DXリスキリング助成金の対象者・企業の要件
DXリスキリング助成金の対象者・企業の要件は、以下の通りです。
- 中小企業
- 個人授業主
具体的には、以下の条件のいずれかまたは両方に該当する事業者を指します。ただし、みなし大企業は含まれません。
| 業種分類 | 資本金額または出資額 | 常用従業員数 |
| 小売業・飲食店 | 5,000万円以下 | 50人以下 |
| サービス業 | 5,000万円以下 | 100人以下 |
| 卸売業 | 1億円以下 | 100人以下 |
| その他の産業 | 3億円以下 | 300人以下 |
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DXリスキリング助成金の対象研修
DXリスキリング助成金の対象となる研修の要件は、以下の通りです。
・以下のいずれかの研修であること:
ア) 既存の公開研修で、受講案内と費用が公開され、集合研修またはeラーニングで実施されること
イ) 企業従業員を対象に教育機関に委託して実施され、集合研修またはオンライン研修であること
- 受講費用が、受講者1人1研修単位で事前に定められており、レディメイド研修は公開案内、オーダーメイド研修は見積書で確認できること
- DX推進に必要な知識・技能の習得または資格取得が目的であること
- 業務とは別のOFF-JT形式で実施されること
- 研修費用は企業が全額負担していること
- 業務命令で労働時間内に研修を行い、賃金を支払っていること
- 国あるいは地方公共団体から助成を受けていない、または今後受ける予定がないこと
- 申請計画どおりに実施されること
- 研修は令和7年4月1日から令和8年3月31日開始、令和8年8月31日までに終了すること
- 研修時間は3時間以上10時間未満であること(eラーニングも該当)
- 受講状況を教育機関が証明できること
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DXリスキリング助成金の金額・上限額
助成額は、対象経費の3/4です。1人あたりの研修助成上限額は7万5,000円です。また、1申請企業の助成上限額は100万円で、上限に達するまで複数回申請できます。
DXリスキリング助成金の申請方法
DXリスキリング助成金の申請方法は、2通りあります。以下で、それぞれの方法について詳しく解説します。
紙申請の流れ
紙申請の提出方法、提出期限、提出先は、以下の通りです。
- 提出方法:簡易書留、レターパックなど追跡が可能な方法で送付
- 提出期限:研修開始予定日の1か月前まで ※当日消印有効
- 提出先:公益財団法人東京しごと財団「スキルアップ助成金」事務局
電子申請の流れ
電子申請の提出方法、提出期限、提出先は、以下の通りです。
- 提出方法:Jグランツ
- 提出期限:研修開始予定日の1か月前まで ※当日23時59分
- 提出先:Jグランツ申請フォーム※Jグランツを利用するには、デジタル庁の「gBizIDプライム」アカウントが必要
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DXリスキリング助成金以外の補助制度
DXリスキリング助成金以外にも活用できる補助制度はあります。以下で、それぞれの制度について詳しく解説します。
人材開発支援助成金
人材開発支援助成金は、厚生労働省が管轄する、全国の法人企業が対象の助成金です。デジタル分野だけでなく、業務に関連する専門知識やスキルを学ぶための費用も助成されます。人材開発支援助成金には7つのコースがあり、以下の2コースがデジタル分野のリスキリングに対応しています。
- 事業展開等リスキリング支援コース:新事業の進出やデジタル化をサポートする
- 人への投資促進コース:高度なデジタル人材の育成をサポートする
教育訓練給付金
教育訓練給付金は、働く人々の能力開発やキャリア形成を支援し、雇用の安定と就職促進を目的とした給付金です。厚生労働省が管轄し、個人が対象です。受講は、指定された基準を満たす教育訓練施設で行う必要があります。支給条件は、雇用保険に原則3年以上加入していることです。なお助成金の割合は、受講する訓練によって異なります。
事業内スキルアップ助成金(東京都のみ)
事業内スキルアップ助成金は、従業員の専門技能や知識の習得、資格取得を目的とした研修を実施する都内の中小企業を支援する助成金です。助成対象は、同時かつ双方向のオンライン研修や集合研修です。通信(添削方式)研修は対象外です。助成額は「受講者数×研修時間×760円」、限度額は150万円で、限度額に達するまで複数回申請可能です。
※参考:令和7年度 事業内スキルアップ助成金:東京しごと財団
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助成金を活用して個人がリスキリングの効果を高める方法
助成金を活用して個人がリスキリングの効果を高める方法を3つピックアップし、解説します。
必要なスキルの抽出、目標設定をする
リスキリングを始める前に、まず自社の経営戦略に基づいた人事戦略を策定し、実現に必要なスキルを抽出しましょう。現状の人材計画と理想的な人材計画を比較し、ギャップ分析を行うことで、必要なスキルや人材を特定します。今後必要とされるが現状不足している部分をリスキリングの対象として設定することが大切です。
必要なプログラムやコンテンツを導入する
リスキリングを成功させるためには、従業員が効率よくスキルを習得できるプログラムやコンテンツの導入が重要です。質の高いコンテンツを提供するだけでなく、習得しやすい構成や順番を考慮して、学習効果を高めましょう。
研修やオンライン講座など、さまざまな方法でリスキリングを行うことが可能です。自社でコンテンツを準備できない場合は、外部講師や外部ベンダーのコンテンツを活用することも1つの手段です。
学習したスキルを実践で活用する
リスキリングでは、知識を習得するだけでなく、実務で活かすことが重要です。トレーニング内容は業務に関連するスキルに焦点を当て、実践を通じて学んだスキルを現場で活用することが効果的です。実践的な方法としては、以下のような取り組みが挙げられます。
- 実際のプロジェクトに参加してスキルを活用する
- 社内や業界のハッカソンやワークショップに参加する
- シミュレーションで現実的な課題に挑戦する
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DXリスキリング助成金は、公益財団法人東京しごと財団が提供する支援制度です。助成金を活用することで、企業はリスキリングにかかる費用を一部補助してもらえ、業務に必要なスキル習得を促進できます。申請方法や他の補助金との違いを理解し、活用を検討しましょう。
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