VBAの資格取得を応援する「パソコン教室ISA」ライターチームです。
VBAはエクセル操作自動化の最強のスキル、その自動化のコアはやはり繰り返し処理です。この記事ではDo Loopステートメントを使用した繰り返し処理についてご紹介します。
「条件を満たしている間」繰り返し処理をする
VBAでの繰り返し処理には、For…nextステートメントがよく使われますが、条件付きの繰り返し処理をする場合には、Do…Loopステートメントが便利です。その中でも、「条件を満たしている間」繰り返し処理をするには、Whileキーワードを組み合わせて構文を作ります。
Do While … Loopステートメント
While以降の条件式が真（条件を満たしている）の間、Loopの前に記述した処理を繰り返します。
以下のサンプルプログラムでは、メッセージボックスを3回表示して、繰り返し処理を抜けます。
Sub sample()
Dim i ’変数 i の宣言
i = 1 ’変数を１で初期化
Do While i <= 3 ’ステートメントの開始 i が3以下の間繰り返し
MsgBox i & “回目です”
i = i + 1 ’変数 i に1を加算
Loop
MsgBox i & “で処理を抜けました”
End Sub
このサンプルコードでは、iというカウンタ変数を1から順に加算していくことでi<=3の条件を満たす間繰り返し処理を実行します。i=i+1の記述を忘れるとi=1のままなので、繰り返しが終了せず、「無限ループ」となります。無限ループが発生した場合には、慌てずにCtrl+Breakキーでプログラムを強制終了させましょう。
Do Loop While …ステートメント
Whileの位置をLoopの後ろにすると条件を満たすかどうかの判断する場所を変えることができます。
先ほどのサンプルコードを少し修正します。
Sub sample()
Dim i ’変数 i の宣言
i = 4 ’変数を４で初期化
Do
MsgBox i & “回目です”
i = i + 1 ’変数 i に1を加算
Loop While i <= 3 ’ i が3以下の間繰り返し
MsgBox i & “で処理を抜けました”
End Sub
このコードではi=4と初期化しています。Loopの後ろに条件式があるので、1度はステートメント内の処理が実行され、その後条件判定をします。メッセージボックスに「4回目です」と表示された後、i<=3を満たさないと判断がされて、処理を抜けます。
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「条件を満たすまで」繰り返し処理をする
「条件を満たすまで」繰り返し処理をするには、Untilキーワードを組み合わせて構文を作ります。
Do Until … Loopステートメント
Until以降の条件式が真（条件を満たす）になるまで、Loopの前に記述した処理を繰り返します。つまり、条件を満たさない間は処理が繰り返し行われます。
Sub sample()
Dim i ’変数 i の宣言
i = 1 ’変数を1で初期化
Do Until i = 11 ’ステートメントの開始、i=11になるまで繰り返し
Cells（i , 1）= i ’A列に i の値を代入
i = i + 1 ’変数 i に1を加算
Loop
MsgBox i & “で処理を抜けました”
End Sub
このサンプルコードでは、iというカウンタ変数を1から順に加算してきます。i=11になるまで、A列にiの値が代入されます（A1に1、A2に2…）ので、結果的にセルA1からA10まで1～10の連番が代入されます。
条件付き繰り返し処理は、エクセル作業の自動化に大変有効です。VBAの基本は体系的に学習しないとどこかで行き詰ることも多いです。体系的に学習をしたい場合は、パソコン教室や通信講座で学ぶのがおすすめです。
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