「パソコン教室ISA」ライターチームです。
Linuxのスキルを客観的に証明したいなら、関連資格の取得がおすすめです。
本記事では、Linuxの勉強をしている人向けに、Linuxに関わる資格であるLPIC・LinuCについて解説しています。資格取得を目指している人はぜひ参考にしてください。
Linuxとは
Linuxとは、WindowsやmacOSと同様にOSの一種で、オープンソースで提供されているオペレーティングシステム(OS)です。OSとは、パソコン全体を制御したり、操作しやすくしたりするソフトウェアのことをいいます。1991年にLinus Torvalds氏が開発しました。
Linuxの最大の特徴は、誰でも無料で利用でき、ソースコードを自由に改変できる点です。さらに、改変したものは再配布も可能です。そのため、世界中の有志が自在にソースコードを改変し、新しいLinuxを展開しています。
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Linuxの代表的な資格
ここでは、代表的な資格について解説します。
LPIC
LPIC(Linux Professional Institute Certification)は、LPI(Linux Professional Institute)というカナダの非営利団体によって提供されている国際的なLinuxの資格です。レベルは、以下の3つに分けられます。
- LPIC-1
- LPIC-2
- LPIC-3
最も難易度の高いLPIC-3は、さらに4つの専門認定資格に分かれています。
LinuC
LinuC(Linux Certification)は、2018年よりLPI-JapanというNPO法人が実施している資格です。LPICと比較して、より日本のLinux市場のニーズに適した内容で作成されている点が特徴です。レベルは、以下の3つに分けられます。
- LinuCレベル1
- LinuCレベル2
- LinuCレベル3
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LPICの難易度
ここでは、LPICの概要や出題範囲について解説します。
LPIC-1認定
LPIC-1認定 | |
対象 | 101試験・102試験 |
試験時間 | それぞれ90分 |
問題数 | それぞれ60問 |
出題形式 | 多肢選択式記述式 |
出題範囲 | 【101試験】・システムアーキテクチャ・Linuxのインストールとパッケージ管理など 【102試験】・必須システムサービス・セキュリティ・ネットワークの基礎など |
LPIC-1認定は、LPICのなかで最も基礎的なレベルの資格です。おもに、システムアーキテクチャやセキュリティに関する知識が問われます。初心者向けの資格なので、これからLinuxシステムの基礎を学んでいく人に適しています。
LPIC-2認定
LPIC-2認定 | |
対象 | 201試験・202試験 |
試験時間 | それぞれ90分 |
問題数 | それぞれ60問 |
出題形式 | 多肢選択式記述式 |
出題範囲 | 【201試験】・容量計画・Linuxカーネル・システムの保守と運用管理など 【202試験】・ドメインネームサーバー・HTTP サービス・システムセキュリティなど |
LPIC-2認定は、LPIC-1より高度な知識が求められる中級レベルの資格です。この認定では、システムの保守やネットワークに関する知識が求められます。
LPIC-3認定
LPIC-3認定 | |
対象 | 300試験・303試験・305試験・306試験 |
試験時間 | それぞれ90分 |
問題数 | それぞれ60問 |
出題形式 | 多肢選択式記述式 |
出題範囲 | 【300試験】・Sambaについて 【303試験】・暗号技術・アクセス制御など 【305試験】・コンテナ仮想化・完全仮想化など 【306試験】・高可用性クラスタ管理・高可用性クラスタストレージなど |
LPIC-3認定は、LPIC資格のなかで最も難しく、Sambaや完全仮想化などの高度な知識が求められます。
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LinuCの難易度
ここでは、LinuCの概要や出題範囲など、難易度を計るための基本情報について解説します。
LinuCレベル1
LinuCレベル1 | |
対象 | 101試験・102試験 |
試験時間 | それぞれ90分 |
問題数 | それぞれ60問 |
出題形式 | 多肢選択式記述式 |
出題範囲 | 【101試験】・Linuxのインストールについて・ファイル・ディレクトリの操作と管理など 【102試験】・シェル、スクリプト・ネットワークの基礎など |
LinuCレベル1は、Linuxの基本的な内容やネットワークの基礎知識を計る資格です。
LinuCレベル2
LinuCレベル2 | |
対象 | 201試験・202試験 |
試験時間 | それぞれ90分 |
問題数 | それぞれ60問 |
出題形式 | 多肢選択式記述式 |
出題範囲 | 【201試験】・ネットワーク構成・ファイルシステムとストレージ管理など 【202試験】・プロキシサーバー・HTTPサーバー など |
LinuCレベル2は、Linuxのシステム運用管理やネットワークなど、中級レベルの内容を取り扱う資格です。
LinuCレベル3
LinuCレベル3 | |
対象 | 300試験・303試験・304試験 |
試験時間 | それぞれ90分 |
問題数 | それぞれ60問 |
出題形式 | 多肢選択式記述式 |
出題範囲 | 【300試験】・Sambaの基礎など 【303試験】・暗号化・ホストセキュリティなど 【304試験】・仮想化・高可用クラスタ管理など |
LinuCレベル3は、Sambaや仮想化、暗号化などについてより深い理解が求められます。
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Linuxの資格を得るメリット
ここでは、Linux関連の資格を得るメリットについて解説します。
スキルを証明できる
LPICやLinuCなどを取得すれば、自身のスキルを客観的に証明できます。資格取得するための学習を通して、Linuxの基本的な操作から応用的な知識までを体系的に習得できるでしょう。
また、実力に応じた段階の資格を取得することで、知識や技術のレベルを明確に示すことが可能です。例えば、LPIC-2を取得すれば、基本的なLinuxの操作にとどまらず、システム管理やネットワークに関するスキルを持っていることを示せます。
キャリアが広がる
キャリアの選択肢が広がる点も大きなメリットといえます。近年は、数多くの分野でLinuxが活用されており、対応できる人材が求められています。
資格を取得することで、一定の知識を持っていることを証明できるため、未経験からの転職や異業種からのキャリアチェンジにも役立つでしょう。
Linuxの資格を取得するためのおすすめの勉強方法
ここでは、Linuxの資格を取得するためのおすすめの勉強方法について解説します。
オンライン教材
Linuxの学習には、オンライン教材の活用が有効です。初心者向けから中級者向けまで、幅広いコンテンツが用意されており、効率的に知識を学べます。
教材のなかには環境構築を実践できるものもあるため、知識だけでなく実践的なスキルも習得可能です。無料の教材から有料の教材まで幅広くあるため、自分にあった内容を選びましょう。
プログラミングスクール
Linuxの知識を体系的に学びたい場合、プログラミングスクールを活用するのもおすすめです。スクールでは、プロの講師から直接指導を受けられるため、独学では解決が難しい疑問や課題もスムーズに解消できます。
ただし、費用が高額になりやすい点がデメリットです。予算と照らし合わせながら、慎重にスクールを選びましょう。
独学
コストを抑えながら自由なペースで学びたい方には、独学が向いています。自分でパソコンにLinux環境を整え、実際に触ってみることで実践的な学びが可能です。独学の場合には、参考書や動画サイトなどを活用すると良いでしょう。
ただし、独学には、分からない点を解決しにくい、モチベーションを維持しにくいといったデメリットもあります。
Linuxの知識やスキルを証明する資格を取得すれば、キャリアの選択肢が広がり、実務における活用の幅も大きくなります。目的やレベルに応じた資格を選び、計画的に学習を進めましょう。オンライン教材や独学は自分のペースで勉強しやすいですが、都度疑問点を解決しつつ体系的に学びたいならスクールや教室に通うのがおすすめです。
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