パソコン関連の資格として、広く知られているのが「MOS」です。Microsoft（マイクロソフト）社のOfficeツールに関する知識やスキルを問う資格であり、取得を目指す人が増えています。
この記事では、MOSの試験内容や取得しやすさ、試験の対策方法などについて解説します。ぜひお役立てください。
MOSとは何の資格？
MOSは、世界的に普及しているMicrosoft社の「Officeツール」に関する知識やスキルを証明できる資格です。MOS資格は、オデッセイコミュニケーションズが運営しています。正式名は、「マイクロソフト オフィス スペシャリスト（Microsoft Office Specialist）」です。
DX化が進み、活用シーンが増えているOfficeツールの知識やスキルは、ビジネススキルとして欠かせません。また、人材育成やリスキリングなども見直され、企業の従業員教育の一環として取り入れられるなど、MOS取得のニーズは高まっています。
MOS受験資格の条件
MOSを受けるための条件は、特に定められていません。国籍や年齢を問わず、受験できます。ただし、未成年の場合は保護者の同意が必要です。また、MOSを再受験する場合は、受験の間隔にルールがあります。2回目であれば24時間以上、3回目は48時間以上あけて受験しなければなりません。
MOSの試験内容とは
MOSは、5つの試験科目ごとに試験が実施されています。また、バージョンやレベルによって試験内容が異なるため、把握したうえで学習が必要です。
5種類の試験科目
MOSの試験科目は、Officeツールのなかでも、5つのツールを対象として分けられています。対象のツールは、以下の通りです。
- Excel（エクセル）：表計算ツール
- Word（ワード）：文章作成ツール
- PowerPoint（パワーポイント）：プレゼンテーション資料の作成ツール
- Access（アクセス）：データベースの管理ツール
- Outlook（アウトルック）：電子メール管理ツール
MOSは、それぞれの科目を単体で受験できます。資格取得によって、手に入れたいスキルに応じた科目を目標にしましょう。また、選択する科目によっては、バージョンや難易度が分かれているので、併せて検討が必要です。
3種類のバージョン
Officeツールは、リリースされた年ごとにバージョンが異なり、MOS試験の内容にも反映されています。MOSでは現在、2016・2019・365の3種類のバージョンの資格が取得可能です。
バージョンによって機能が多少異なり、出題範囲も異なるため、自分が取得したいバージョンに合わせた学習が必要となります。
2種類のレベル
試験科目によっては、一般（スペシャリスト/アソシエイト）と上級（エキスパート）の2つのレベルに試験が分けられています。一般（スペシャリスト/アソシエイト）の出題範囲は、該当ツールの基礎的知識から基本操作までに関する問題が中心です。
上級（エキスパート）になると、基礎知識に加え、該当ツールの高度な機能に関する知識やスキルも必要です。上級（エキスパート）試験は、Excel、Wordで実施されています。
ただし、Accessの場合、2016バージョンは一般レベル、2019バージョンは上級レベルという位置づけになっていますが、出題内容は変わっていません。また、365のWordエキスパートについては、今後リリース予定となっています。
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MOSでおすすめの試験科目
MOSの科目のなかでもWordやExcelは、多くの職場で活用されているため、身につけたスキルをビジネスで活かしやすいのが利点です。営業職や総務など、プレゼンテーションや研修に携わる場合は、PowerPointも取っておくとよいでしょう。複数取得しておけば、それだけ幅広い知識・スキルが身につきます。
また、職場で使っているバージョンが古いなどの理由がない限り、最新のバージョンで受験するのが望ましいです。
MOSの資格試験に関する詳細
MOSの資格試験の詳細は、以下の通りです。
試験の実施日
MOSを受験する方法には、全国一斉試験と随時試験の2種類があります。
全国一斉試験は、毎月1～2回のペースで実施されており、試験日の1～1.5か月前に申し込みがスタートします。一方、随時試験はほぼ毎日実施されており、会場ごとに申し込み方法や期間が決められているので、前もって確認が必要です。
受験場所
全国一斉試験では、全国に会場が用意されているので、最寄りの会場を選択して受験します。また、随時試験も全国に約1,700の試験会場がありますが、全ての会場で毎日実施されているわけではないため、注意が必要です。
初心者でもMOS資格を取得できる？
MOSの合格目安は、各科目で1,000点中700点以上となっています。
一般レベルの試験で80％、エキスパートで60％の合格率と言われているため、比較的合格を目指しやすい資格です。たとえ初心者であっても、自分が受験する科目とバージョン、難易度に応じた範囲をしっかり把握し、集中して勉強すれば、合格に近づけるでしょう。
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MOSを取得するメリット
MOSは、ビジネスマンにとってメリットのある資格です。以下で、どんなメリットがあるのかについて解説します。
ビジネスで活かせるパソコンスキルが身につく
MOSの最大のメリットは、ビジネスで活かせる点です。MOSの対象となるOfficeツールは、多くの企業で採用されているため、身につけた知識やスキルが大いに役立ちます。また、職場での作業効率や生産性向上にも効果的です。実用性が高いため、個人のスキルアップだけでなく、企業の人材育成にも役立っています。
認知度の高い資格が保有できる
MOSは認知度が高く、世界的に知名度がある資格です。一定のパソコンスキルが客観的に証明でき、スキルを評価されやすくなります。また、国内だけでなく、海外でのアピールポイントにもなるので、いつか海外で活躍したいと考えている人にもおすすめです。
就職や転職でアピールポイントになる
パソコンスキルは、今ではどんな企業でも欠かせないものです。就職や転職では、実技はあまりないため、企業はパソコンスキルがあるかどうかを判断しにくく、MOSのように客観的にスキルを評価できる資格があればアピールポイントとなります。特に、その企業で活用しているOfficeツールのスキルを持っていれば、即戦力として評価してもらえるでしょう。
MOSの資格取得に適している人とは
MOSは、これから就職や転職を考えている人や、職場などでOfficeツールに触る機会が多い人が取得すると、メリットの大きい資格です。
しっかりとした基礎知識から応用スキルまで身につくため、Officeツールをこれまで以上に使いこなせるようになりたいという人にも、学習方法の一環として役立つでしょう。また、MOSの取得を昇給や昇格の条件とする企業もあるため、キャリアアップを目指している人にもおすすめです。
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MOSの資格試験対策は？
MOSの合格を目指すための試験対策には、以下のような方法があります。
書籍を活用して独学する
MOS対策用の書籍やテキストは、書店やインターネットで簡単に手に入るので、独学でも試験勉強はできます。ただし、自宅にパソコンがあり、実際に操作しながら学習できる環境が必要です。独学は、テキストやインターネットの情報から、自分で必要な情報を見極めながら勉強する必要があるため、ある程度パソコンの知識がある人に向いているでしょう。
MOS対策の通信講座を受講する
試験対策の方法として、自宅で学習を進められる通信講座という手もあります。わかりやすいテキストや動画解説などを活用できるので、初心者でも取り組みやすいです。また、いつでも勉強に取りかかれるので、空いた時間を有効活用して学習を進められます。ただし、質問や添削は可能ですが、リアルタイムでのやり取りは出来ないケースが多い点に注意が必要です。
MOSに強いパソコン教室に通う
試験対策に不安がある人は、MOS試験の対策に強いパソコン教室に通う方法もおすすめです。Microsoft社認定のMOS対策カリキュラムを実施している教室もあるため、効率的に学習が進められます。
また、パソコン教室であれば、専門講師にマンツーマンや少人数制のグループレッスンで、実際に操作しながら指導してもらえるため、実践的なスキルが身につきやすいのも特徴です。1人での勉強が苦手な人は、一緒に頑張る仲間がいるパソコン教室だと、モチベーションが維持しやすいかもしれません。
MOSは、パソコンスキルの欠かせない現代で注目されている資格の1つです。これから、ビジネスで活かせるパソコンスキルを身につけたい場合は、取っておいて損はないでしょう。今の仕事や将来進みたい道に合った科目やレベルを選択し、合格を目指してみてはいかがでしょうか。
MOSの合格を目指すなら、試験対策に強いパソコン教室での学習がおすすめです。なかでも、全国に教室があるISAパソコン教室なら、通いやすい教室を選んで、質の高い講師からの指導が受けられます。Microsoft社からも評価されているカリキュラムで、効率的に学びたい方は、ぜひご検討ください。
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